英語の勉強の前に、子どもたちに伝えたいこと。

ここは首都から100km離れた村。
私が訪れた中で最も貧しい村。
井戸は故障中。
電気もない。
学校もない。
初めて見る日本人と
初めて見るトランポリンに
TAHは
固まってしまった。
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警戒心むき出しの野性的な目。
トランポリンに乗っても
彼の心は閉ざされたまま。
肌の色も目の色も全く違う私たちは。
TAHにとったら
宇宙人くらいに
見えたかもしれない。
ぴーが一緒に乗っても
笑わない。
あまりにも、笑わないから
正直私は
「この子は笑わないかもしれない…。」
諦めて他の子を撮り始めた。
でもぴーちゃんは
諦めなかった。
しばらくすると
その子は
にっこり笑って。
最後にぎゅっとハグするんだ。
クメール語をほんの少しかじった程度の私たちは
言葉をほとんど持っていなかった。
でも、言葉を話そうとするんじゃなくて。
今、この子に笑ってほしい」っていうただそれだけで。
真っ直ぐ届けたい愛情が
TAHの心の扉を開いたのだと思っています。
そして、神奈川県相模原の小学生たちは
頑張って調べたとても難しいクメール語のあいさつを
書いてくれました。
相模原の子どもたちも、ただの宿題のように語学を学ぶのではなく
なにかを伝えたい」という気持ちで
書いてくれたのだと思います。
その「気持ち」を大事にしてほしい。すごく!!
英語って、コミュニケーションの勉強であってほしいと思うけど
スペルや教科書のただの暗記
ノートの書き写しっていう
手の筋トレみたいな宿題を出され
これって何の意味になるんだ??なんて思いながら
偏差値や点数で比べられて
もう英語なんて嫌いってなってしまう子どももいると思います。
そんなことよりまず先に
なにかを伝えたいとか
一緒に喜びたいとか
それができたら嬉しいって思えるような
そんなことを大事に出来ればそれでいい。
その気持ちをベースにして
思いっきり勉強してほしい。
やらされている”勉強”という考え方になる前に
未来のワクワクに繋がるって
自分から学びたくなるような動機付けができるような
教育がしたい。
iammai