インドでの出来事は刺激的すぎて、頭が上手くまとまらなくて
私のちょっと変な感性は
誰にも理解してもらえないかもしれないから。
インドでの記憶として自分の感情をここに残すつもりで書きます。
この世界は裏と表
そんなことを心臓がバクバクするくらい感じた毎日でした。
砂漠やタージマハルで有名なアグラを
素晴らしく人を大切にしてくれるような暖かいインド人にたくさん出会った。
インド人は嘘つきだとか、騙されるとか
そんなことを聞いていたからこそ本当に
インドが大好きになった。
そんなことを思いながら眠った寝台列車
次の瞬間目を開けたら
鞄がなかった。
パニックになった。
だって、鍵もかけてたし鞄を枕にして寝ていたし、バックパックとも繋げてたしさらにその鞄とターバンをぐるぐるに巻いて
完璧にプロテクトしてたつもりだったから。
一気に心がひっくり返し
目の前にいるインド人がみんな
悪い人に見えた。
怖かった。
何が怖かったってインド人じゃなくて。
目の前のインド人を
こいつ悪い奴なんじゃないかって
疑ってしまう自分がそこにいたから。
たった一つの出来事で変わってしまう自分が怖かったんだ。
盗むということは、それだけのリスクや覚悟がないと出来ないことだと思います。
どんな人が盗んだのかわかりません。
警察にはお金がない人が盗んだんだということや、
捕まったらひどく罰せられるということを聞きました。
生きることが
こんなにも必死なことなのかと
生き様を魅せられた気がした。
鞄を盗むほど生きたかった彼ほど私は。
自分の人生、命懸けで生きているんだろうか。
「どんだけの勢いで生きているのか。」
鳥肌が立った
到着したバラナシでは
白い布にくるまれた赤ちゃんの遺体が流され
火葬場に運ばれるインド中の遺体が焼ける匂いを目の前に
その後ろで雄大に流れている
命の母と言われるガンジス川を見て。
善と悪や
生と死が
たった一つの表と裏にあるっていうことに
同じ世界に混在しているということに
心臓ぶっ壊れるんじゃないかと思うほどの刺激を受けました。
生きることや
死ぬことを
こんなに目の前で触れたことは
今までの私の人生ではなかった。
当たり前に
人はいつか死ぬ。
みんな死に向かって
泣いたり笑ったりして
歩いて行くのなら
自分の心に嘘ついたり
ただこなすだけの毎日を生きるなんて
悲しすぎる。
私はいつか死ぬその時まで
死ぬほどの愛情を込めてなにかを
死ぬほどの情熱を持って誰かと
裏を表に
ひっくり返しながら
世界というこの場所で
生きていたい。
iammai