遺跡の子どもたちとFLY HIGH

ベンメリアというその場所は
太古の遺跡がそのままの形で残っているという
深い森の中に隠された遺跡です。
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天空の城ラピュタの舞台になったその場所で
私たちはトランポリンを出しました。
ベンメリアにはたくさんの子どもたちが住んでいて
遺跡に登ったり
木や虫と遊んだり
神様に守られながら
遺跡と共に生きています。
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遺跡の妖精のような彼らとトランポリン。
たくさんの笑顔に出会いました。
そして終わりの時間がくると子どもたちは自ら
片付けを手伝ってくれました。
私たちはトランポリンを紐でくくっているのですが
最後にくくりつけるところまで全部手伝って
遺跡の外までトランポリンを担いで一緒に歩いてくれました。
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とても優しい心を持った
笑顔の素敵な子どもたちです。
「ソックサバーイテー?」
「楽しい?幸せ?」
と聞くと
「サバーイ」
にっこり答えてくれます。
トランポリンを終えて
ベンメリアの観光をしようとすると
仲良くなった子どもたちがついてきました。
お友だちみたいに手を繋いで
こっちこっちって
密林の中
どんどん奥に入っていきます。
おいおいまだまだ行くのかいって…
密林の中を迷わせているようで、
先の方を走っては振り返る子どもの姿が
なんだか本当に妖精みたいに見えた。
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途中で「お水が飲みたい」
と言われました。
ごめんね。一人にあげるとみんなにあげなきゃいけないから。
しばらくすると別の子どもが
水はいらないから
ペットボトルのゴミちょうだい?
ゴミをくださいと
言われました。
ペットボトルのゴミがなのです。
最後にバイバイする時に
やっぱりチップと言ってきました。
さっきまであんなに楽しそうにトランポリンを跳んだりしていた女の子は
泣きそうにチップと言いました。
きっとこうやってずっと観光客にチップと言い続けているのでしょう。
私たちがお金じゃないものにこだわる理由があります
なぜあげないのか、理由があります。
①大人が裏で回収しているから
②そのお金がシンナーやドラッグに変わる可能性があるから
③観光客に物乞いをすることから自立できないから
そんなことを学生時代に学び
お金じゃないもので幸せにしたいと言い続けてきた私はやっぱり
お金をあげることはできなかったので
すごく辛かったけど
ペットボトルの水をたった1つだけ置いてきました。
お金じゃないもので
誰かを幸せにしたい
笑顔にしたいと
ずっと言い続けてきた。
でもやっぱり
ゴミすらもほしいという子どもたちに私たちは
彼らの命のためにしてあげられることは
これっぽっちもなかった。
トランポリンで生まれるほんの一瞬の
笑顔だけでした。
今度からは、初めに子どもたちとお話をしようと思います。
お金じゃないもので幸せになれたらいいと思ってるんだ。
だから私たちはお金はあげられない。
だけどね、一緒に笑顔の時間を過ごしたい。
きっとその時間は
ちょっと幸せな時間になると思うんだ。
わかってくれるだろうか
わからないかもしれない。
でも
これが私の伝えたいことです。
全ての貧困を解決することはできない。
だからこそ選んだ
笑顔を繋げていきたいというこの旅の道の上で
自分の無力さと弱さに向き合って
辛いとか悲しいとか思うことは
この先何度来るんだろう。
それでも私はきっと
この旅を続けます。
神様は私に
一体何を学ばせようとしてるんだろうね。
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iammai